ピロリ除菌治療
1983年にオーストラリアの医師ウォレンとマーシャルによって胃の粘膜に生息する菌の存在が発見されました。それがヘリコバクター・ピロリ菌（通称ピロリ菌）です。ピロリ菌は鞭毛というしっぽのようなものを使って胃粘液の中を活発に動き回っていますがその菌が胃十二指腸潰瘍の主原因であることが判明しました。さらに胃癌の患者さんを調べた結果、背景に慢性胃炎がありほとんどの患者さんにピロリ菌がいたことが判明したのです。それ以外に胃ＭＡＬＴリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病などを引き起こすこともわかっています。日本では年齢が高いほどピロリ菌に感染している割合が高くなっています。
ピロリ菌感染検査、治療に関して消化性潰瘍、胃ＭＡＬＴリンパ腫、特発性血小板減少症、早期胃がん内視鏡治療後胃、ヘリコバクター・ピロリ菌感染による慢性胃炎がある方は保険適応でピロリ菌治療が可能です。ただし、慢性胃炎の場合は胃カメラで胃炎があることが必要です。
当院では他院で除菌に失敗されたかたの再々除菌（3次除菌）も可能です。保険外診療となります。３次除菌の除菌率は薬70〜90％となります。
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